サッポロ“極ZERO”販売中止と税金の関係
サッポロ“極ZERO”が5月の製造分で販売を中止する事になりました。
この販売中止は国税庁から受けた指摘がきっかけのようです。
ビールと国税庁?? 何のつながりもなさそうなものですが、
実は酒類には酒税という国税が課されていて、
今回の販売中止は、この酒税の課税のしくみの認識違いから発生したようです。
ビール類は製法や原材料の違いによって税額が異なっており、
一般的にアルコール度数が高いほど、税率も高くなります。
1缶(350ml)当たりの税額を比較すると、
『ビール』・・・・・77円
『発泡酒』・・・・・46.98円
『第3のビール』・・・28円
となっています。
第3のビールが安いのは、この酒税の違いなのですね。
そこで、“極ZERO”のお話に戻すと、
“極ZERO”はサッポロの認識では『第3のビール』だったのに、
国税庁は『第3のビール』ではない!という判断をしたので、、
酒税の税率区分変更に伴って差額が生じていませんか、というお話になったのです。
追加納税は116億円ともいわれています。
サッポロは製法を変えて7月15日に『発泡酒』として再発売するようです。
という事は、前より20円〜30円価格が値上がりするのですかね?
美味しいビール(厳密にはビールではないけど)を安く飲めると嬉しいのですが、
庶民のささやかな喜びにも税金が関係しているとは・・・