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高級腕時計やブランド品を販売していた会社が約7億円の消費税を免れていたとして、
重加算税を含めて9億円超の追徴課税の処分を受けました。
通常、海外から商品を輸入する場合は税関に申告をして消費税(例えば60円)を支払い日本に持ち込みます。
その後、その商品を売った時にお客様から消費税(例えば100円)を預ります。
そして期末において、お客様から預かった消費税(100円)から、税関に支払った消費(60円)をマイナスして、
国に支払う消費税(40円)を申告・納税します。
しかし、この会社は社員がキャリーバッグなどに商品を詰め込んで、税関に申告しないで日本に持ち込んだそうです。
つまり、支払った消費税はゼロなのです。
なので、国に支払う消費税は100円−ゼロ=100円のハズなのに、
税関に消費税60円を支払ったと嘘をついて申告をしたので、40円しか納付しませんでした。
実際は、その嘘をついた金額が7億円なのです。
消費税が7億円という事は・・・
税率は5%なので単純計算しても140億円の売上に対して嘘をついた、という事になります。
(ブランドってそんなに売れるの!?が、正直な感想です。)
消費税が増税されると納税に窮する企業も少なからず出てくるかと思いますが、
適正な納税と申告の指導に努めたいと思いました